油脂の加工・精製でできるもの

常温で液体の植物油や魚油のから半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。
水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。

トランス脂肪酸 が多く含まれている食品を日常的に摂取しているか、ワースト5の食品グループをチェックしてみましょう

■ぬりもの・オイル系
マーガリン、ピーナツバター、マヨネーズ、コーヒーのクリームなど

■お菓子系
ケーキ、アイスクリーム、チョコレート菓子、クッキー、クラッカー、菓子パン、ポテトチップス、ドーナツなど

■インスタント・レトルト系
カップ麺、インスタント麺、缶のスープ、シチューのルウ、カレーのルウなど

■ファーストフードやファミリーレストラン系
チキンナゲット、フライドポテト、フライドチキン、パイなど

■冷凍食品系
から揚げ、ケーキ、ピザ、魚のから揚げ、コロッケ、天ぷらなど

http://q7npww.blu.livefilestore.com/y1pngYdUrF1-Mkn53dLhGHjv5GS7heVTye9nx6IYamTs-_qvBCjZ52wzoNhYRkpDKXLbzWJAdmZmc5BdmdwaJMpR8fqF-QhSWPx/%E8%8A%8B.jpg http://q7npww.blu.livefilestore.com/y1pngYdUrF1-Mkn53dLhGHjv5GS7heVTye9nx6IYamTs-_qvBCjZ52wzoNhYRkpDKXLbzWJAdmZmc5BdmdwaJMpR8fqF-QhSWPx/%E8%8A%8B.j


トランス脂肪酸を避けるには?

トランス脂肪酸を避けるには、まず、原材料表示の中に「マーガリン」「ショートニング」とあるものを避け、原材料がバターのものにすることです。
さらに、「植物油」「植物油脂」「植物性油脂」「加工油脂」なども、現状ではほとんdpがトランス脂肪酸を含んでいます。
ごく少数ですが、「圧搾絞り」「コールドプレス」などと表示された良心的なメーカーによる油の場合には、トランス脂肪酸を含む可能性は低いと判断できます。
油のなかでお勧めできるのは、エキストラバージンのオリーブ油で、冷暗所で保管された良質の新しい油が最高です。
油の安全性を考えると、酸化油に最も強い危険性がひそんでいます。何度も加熱した油や、日光に当たった油、古い油を避けることが最優先の課題であることは、これまでと変わりません。
この他、加熱で発生するアクリルアミド、遺伝子操作原料にも注意が必要です。

2005年6月1日発行 No.194 Q&Aより

ミスドが「脱・トランス脂肪酸」を目指している!!

油が変わった「ミスド」にネットで大絶賛 「味全然ちがいます」「前よりあっさり、しっとり」

ミスタードーナツが油を新しくして、おいしくなったと話題になっている。

「今食べたけど、オールドファッション味全然違います」「ミスドのリニューアルドーナツ、生地サックサクやん!」

メニューの変更は2013年4月26日からで、10日に告知された。
すべてを一新するのは今回が42年ぶりとなるが、オイルだけは2007年にも変わっていた。当時のオイルに含まれていた「トランス脂肪酸」が健康に悪影響を及ぼすとして、「低トランス脂肪酸オイル」に変更されたのだ。ミスドの広報担当者は「変更の前後で同じ味になるようにした」と話しているが、当時のネットでは「(油変更のせいで)おいしくなくなった」という声が散見された。

そのため、インターネット上では今回のリニューアルにも「劣化しそう」「こういうのやると、たいてい味落ちた、って言われるよな」などと不安視する人が多かった。変更前日の25日には、「食べ納め」と称してリニューアルする商品を買ってきたという書き込みも複数あった。
ところが蓋を開けてみると、新商品を食べた人からの感想は、絶賛の嵐だ。「リニューアルされて初めて食べたんだけど、苦手だったオールドファッションを初めておいしいと思った。 前のパサつく感じがなくなって、油っぽさもなくなってフワフワ」
「さっくり軽い食感でうまかったわ」
実は、フライオイルは「ドーナツの風味やおいしさに大きく影響し、ドーナツの命といっても過言ではない」(ミスド広報)重要な食材。今回のリニューアルで、トランス脂肪酸の量を減らしつつ、ドーナツの風味を向上させるよう新開発した。ようは、おいしくなったということだ。

大人気のクリスピークリームドーナッツは?

「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の取り組みについて

アメリカ本国のKrispy Kreme Doughnutsにおいてはトランス脂肪酸フリーの植物油を使用しており、私どもクリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパン㈱におきましても、低トランス脂肪酸への社会的関心から、アメリカのものと仕様を合わせるようメーカー様の協力のもと改良を行い現在に至っております。

しかしながら消費者庁より開示されておりますガイドライン『トランス脂肪酸の情報開示に関する指針について』により、日本においては“低トランス脂肪酸”とうたうことができないのが現状となります

トランス脂肪酸への各社の対策はこちら⇓

<トランス脂肪酸について参考情報・ニュース>
トランス脂肪とはなにか、一問一答
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304218104579185341390491018.html

山崎製パン トランス脂肪酸等に関する情報開示について
http://www.yamazakipan.co.jp/company/trans_fat/index2.html

日本マーガリン工業会「トランス脂肪酸について」
http://www.j-margarine.com/newslist/news8.html

【健康に関するメモ】第10回:トランス脂肪酸について調べつつ「クリスピー・クリーム・ドーナツ」さんに聞いてみた
http://nplll.com/archives/2013/01/10_10.php

<その他 食の安全関係のまとめ>